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ホーム(他の犬種を探す) > 01・小型犬に多い"膝のさら"の病気
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膝蓋骨脱臼偏位症候群ってどんな病気?

膝蓋骨は、膝のさらのことです。
「膝蓋骨脱臼偏位症候群」とは、通常、滑車溝と呼ばれる溝にのっているはずの膝のさらが、溝からはずれてしまい、足に力が入らなくなってしまうことです。

溝が浅いために起こる先天性の発症がほとんどで、すべての犬種に見られる症状ですが、圧倒的に多いのはヨークシャーテリアやマルチーズ、チワワ等の小型犬です。最近は、ウェルシュコーギーなどにも多く見られるようになりました。

発症の時期は?

小型犬の体重が急激に増えるのが生後6ヶ月〜9ヶ月。この時期に発症するケースが多く見受けられます。
犬の重心は本来、頭が重いため、前足・肩の位置にあります。後ろ足は体重の3分の1程度を支えるにとどまります。しかし、成長の過程で急に体重が増えることにより、それまで支えなくてよかった重みが後ろ足にかかるため、骨に圧力がかかり、その圧力に耐えきれず、膝のさらがとび出してしまうのです。「キャン」と驚いたようななき方をした場合は、犬に何らかの痛みが生じたものと思ってください。犬は、予期せぬ痛み、突然の痛みにとても弱いのです。すぐに獣医師の診断を仰ぎましょう。

予防する事はできるの?

ある程度の予防は可能です。
重要なのはウェイトコントロールです。犬それぞれの筋肉・骨格に対して正常な体重を保つのがいちばんの予防法です。毎日の規則正しい適度な運動で筋肉をつけることも、はずれにくくするために効果があります。
生後6〜9ヶ月でさらがはずれやすかった犬が、筋肉の能力が向上することによりはずれにくくなることがあります。
しかし、ここで気を付けるべきことは、はずれにくくなるのであって、はずれなくなるのではない、ということです。徐々に筋肉が衰えてきた時に、はずれてしまうことがあるのです。

治療方法

症状はグレード1からグレード4までの4段階に分かれています。グレード1の軽いものであれば、サプリメントを与えることによって、発症しにくい体質を作ることもできます。
程度が進んでいくと外科手術の必要が出てきます。手術の方法は2つです。
1.膝の溝が浅いことによって発症するものなので、手術によって膝に溝を作ってあげる方法
2.膝の溝からさらがとび出さないよう、ガードを作ってあげる方法

膝に溝を作る方法は、本来の正常な形に整えることですので、いちばん良いように思えますが、手術の痛みもありますし、術後、安定するまでに長い時間を要します。
後者の方法、ガードを作ってあげる場合には、ガードを骨に埋めることになります。飼い主さんによっては、体に異物を入れる、という抵抗感を持つ方もいらっしゃいますが、人間が心臓にペースメーカーを入れても異物を入れているという認識がないのと同じように、犬も、特に異物を入れられたという認識はないでしょう。
この場合、ガードを作るということは、異物を入れるのではなく、的確に、ずれない位置関係に戻す手段だと理解してください。

どちらの方法にするかは、症状や体重に加え、犬種や犬の性格も考慮することが大切です。獣医師と充分に納得のいく話し合いをしましょう。
また、年齢を重ねるほど、手術は犬にとって負担の大きいものです。症状が進む前に、適切な処置をとることが大切です。臨床医であれば、触診によって、膝のさらがはずれるかどうか、症状がどの程度進んでいるかがわかります。どの病気に関しても言えることですが、早い見極めがとても重要です。

コラム:若林救急動物病院・Will動物病院 院長の千葉先生

千葉先生にペットの健康、動物医療について等、幅広い観点からお話をうかがっています。
飼ってるワンちゃんに異変を感じたら、まずお近くの、またはかかりつけの動物病院にいって相談しましょう。

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