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「熱中症」動物達の発汗のしくみについて

「熱中症」かつては熱射病とか日射病と呼ばれていましたが、現在は、熱にあたる、(中毒)という意味で、熱中症と呼ぶことが一般的になっています。

人間は汗をかくことによって体温調節を行いますが、犬や猫は汗をかくことがなく、かいたとしても足の裏程度。まして全身が毛で被われている彼らが発汗したとしても、体温調節が行えるほどではありません。

では、彼らはどのように熱の発散を行っているのかといいますと、「パンティング」(非常に早い反復呼吸のようなもの)と呼ばれる行動をし、気管粘膜から水分を蒸散することによって熱の発散を行っています。

パンティングは1分間に200〜300回位行われますが、これは気管の中で空気が移動しているに過ぎず、呼吸をしているわけではないので、肺での酸素や二酸化炭素の受け渡しは行われていません。この為、発散できる熱量には限界があり、限界点を超えると「熱中症」が起こります。

熱中症になる原因と症状

熱中症になりやすい動物
・パグやシーズーなどの短頭類
・心肺系に既存症をかかえている動物
・肥満傾向のある動物

熱中症になる原因
・直接的な暑さによるもの
・シャンプー後のドライヤーによるもの
・過度の散歩による熱の蓄積
・脱水や肥満
・移動の為に入れられた狭いケージ、閉め切った室内

熱中症の症状
・呼吸が荒くなる
・脱水症状
・体温が40度を超える (耳や足先、股を触ると、とても熱く感じる)
・症状が悪化すると意識がなくなったり、神経症状や下痢を引き起こす

熱中症になってしまったら

いつもなら散歩から帰って呼吸が落ち着く時間でも相変わらずパンティングの状態が続いていたり、人間にとってそれ程暑く感じられないのにも関わらず、動物が開口呼吸や流涎(露舌)を呈している場合は熱中症と考え、体温を下げてあげる必要があります。

十分な水分の補給を行い、エアコンや水で濡らしたバスタオルで体を冷してあげたり、アイスパックを体に当てる等の処置をとって下さい。
しかし、意識の消失や痙攣が見られた場合は体を冷却するのと同時に、動物病院へ連絡を取り、大至急病院へ運ぶことが重要です。

熱中症の予防

熱中症はその病態から、死に至る病気であると共に、予防ができる病気でもあります。
散歩においての予防
・暑い日中に激しい運動をするのを避ける
・散歩は夕方ではなく朝の早い時間帯にする
・散歩時に動物用ドリンクなどを携帯する

室外飼育動物に対する予防
・犬舎は直射日光が避けられ、日陰があり、風通 しのよい所に置く
・常に水分補給ができる環境にする
・スノコやゴザを敷く

室内飼育動物に対する予防
・部屋は26度〜27度の温度設定にする
・換気の良好な環境を作る
・不在時、扇風機などで風を送る
・クールマットやスノコ、ゴザを置く
・各部屋(玄関やお風呂場など)を自由に行き来できるようにし、動物が自分で避難できるようにしておく。

コラム:若林救急動物病院・Will動物病院 院長の千葉先生

千葉先生にペットの健康、動物医療について等、幅広い観点からお話をうかがっています。
飼ってるワンちゃんに異変を感じたら、まずお近くの、またはかかりつけの動物病院にいって相談しましょう。

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